web春秋 はるとあき

春秋社のwebマガジン

MENU

メールマガジン 2018年 10月号

-------------------------------------------------
 春秋社 メールマガジン

          2018年 10月号【Vol.005】
-------------------------------------------------

◇2018年、春秋社は創業100年を迎えます◇

■目次■
▼巻頭エッセイ:物理の話 渡仲幸利
▼新刊案内(10月刊行)
▼近刊案内(11月刊行予定)
▼100周年フェア開催中!
▼神保町ブックフェスティバルのお知らせ
▼webマガジン「web春秋 はるとあき」
▼編集後記


●巻頭エッセイ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 物理の話          渡仲幸利
 第9回 湯川秀樹
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 湯川秀樹は「強い力」を解明した。それはもっとも根源的な力の解明だといってよく、その名を中間子論という。あまりに画期的な研究で、大御所ボーアからも、きみは新しく粒子を増やすのが好きだね、とちゃかされた。
 いまでこそ、力の場があればそれを量子化して粒子像を得るのは、専門家たちにとってあたりまえの手法なのかもしれない。重力があるのだから重力波があるし、重力子もある、といった具合である。けれど、この手法を初めて意識して用いたのは湯川だった。かれの理論の裏には、力とはなにか、量子化とはなにか、さらには、そもそも粒子とはなにかという、答えなどない、なんともすっきりしない曖昧な思考がいっぱいあったはずなのである。
 こんなことをいいたくなるのも、じつは湯川こそ、創造の原点にあるごちゃごちゃしてどろどろした試みのほうに、現代でもなお考えるべき本質がある、とくりかえし口にしていたひとだからである。のちのひとたちによってきちんと整理されてしまった思考はつまらない、と事あるごとにこぼしていた。考える必要のないことをごたごたと考えることが自分の物理学だ、とかれは信じていた。
 こんな物理学を必死にやるのに社会的な理由は無意味だろう。おもしろいからやる。つまらなくなったらやめればいい。晩年の反時代的な素領域論にしてもそうである。湯川の物理学に現われる剛胆さは成果からは来ない。根源的な謎のほうから来て、既成の枠を揺さぶりつづけるのである。
      (となか・ゆきとし◎哲学者。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆新刊案内(10月刊行)☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●増支部経典 第五巻 原始仏典III
中村 元 監修 前田專學 編集
及川真介/平木光二/羽矢辰夫 訳
A5判/7000円
【内容】「供養されるべき人」「清涼」「沙門たること」「潜在的煩悩」「七つのヴァッジ」「大供養祭」など、第6集(全12章)と第7集(全8章)を収録。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-11355-4/
-------------------------------------------------
●衆生ほんらい仏なり
日野西光尊 著
四六判/1800円
【内容】奈良・中宮寺の門跡が、みずからの激動の半生を込めて、観音さまの心をわが心として、清々しくしあわせに生きるために、いまなすべきことを語る、〈いのち〉の法話集。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-13425-2/
-------------------------------------------------
●ノマド ――漂流する高齢労働者たち
ジェシカ・ブルーダー 著 鈴木素子 訳
四六判/2400円
【内容】一見、キャンピングカーで暮らす気楽な高齢者。だがガソリンとPC・携帯を命綱に季節労働を求め放浪する人々がいる。ジャーナリストが数百人に取材、リタイアなき現代社会をルポ。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-33364-8/
-------------------------------------------------
●ポリヴェーガル理論入門 ――心身に変革をおこす「安全」と「絆」
ステファン・W・ポージェス 著 花丘ちぐさ 訳
四六判/2500円
【内容】常識を覆す画期的理論、初邦訳。哺乳類における副交感神経の二つの神経枝とトラウマやPTSD、発達障害等の発現メカニズムの関連を解明、治療の新しいアプローチを拓く。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-36554-0/
-------------------------------------------------
●〈目覚め〉への3つのステップ ――マインドフルネスを生活に生かす実践
ラリー・ローゼンバーグ 著 藤田一照 訳
四六判/2300円
【内容】3段階で「気づき」への深め方を具体的に解説し、瞑想の極意を伝授する。内容説明とQ&Aの形式で、日常における実践への疑問もカバー。これから瞑想をはじめる方にも。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-36555-7/
-------------------------------------------------
●猫のためいき鵜の寝言 十七音の内と外
正木ゆう子 著
四六判/1700円
【内容】たった一度すれ違った人、一羽の鳥、よぎった思い。微かな思念、瞬間の情感――眼前に立ち現れる記憶に心が揺れ動く。蛇笏賞受賞の稀代の俳人が綴る極上のエッセイ。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-43655-4/
-------------------------------------------------
●幸せのレッスン
エレーヌ・グリモー 著 横道朝子 訳
四六判/2200円
【内容】世界中のファンを魅了するピアニストが贈る、新たな目覚めの物語。自分を見つめなおすための旅先で見出した「生き方」とは……豊かなインスピレーションの源泉に触れる。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93601-6/
-------------------------------------------------


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★近刊案内(11月刊行予定)★  http://www.shunjusha.co.jp/coming.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『観音経講話』釈 宗演 著
日本近代の一大傑僧、釈宗演老師が観音さまの心を語って、現代の我々の心にもずしんと響く、感動の名講話集。「智慧と慈悲と勇猛心」の観音さまの心をどう生きるか。

『近代神学の誕生 ――シュライアマハ―『宗教について』を読む』
佐藤 優+深井智朗 著
危機の時代に清新な発想で新しい神学を樹立したシュライアマハーはなぜいま読まれるべきなのか。神学とは何かをわかりやすく解説しつつ、彼の思想の独自性と現代性を説く。

『聖書の情景』深井智朗 著
人間の愚かさ、切なさ、いじらしさ。人類の祖アダムやイスカリオテのユダからキリニウスまで全二六人、聖書が語る赤裸々な人間のすがたが、あなたのこころをふるわせます。

『自然魔術師たちの饗宴 ――ルネサンス・人文主義・宗教改革の諸相』
澤井繁男 著
中世の知が色褪せ、いまだ科学革命の曙光が射さぬ闇のなかで、自然の理の解明を試みて魔術師と呼ばれた者たちと時代の煌めき。ルネサンスに学究生活を捧げた著者の集大成。

『秘教講義 1』(全2巻)
ルドルフ・シュタイナー 著 高橋 巖 訳 飯塚立人 解説
長らく非公開であった人智学の奥義書(1924年)。シュタイナー最晩年の秘教学級「霊学自由大学のための第一学級の講義」全19講義を収録。瞑想・霊性の体験の究極の営み。
※第二巻は12月下旬刊行予定

『リフレッシュ・ピアノ・メソッド』
岳本恭治 著
ピアノを習う人が勘違いしがちなことを取り上げながら、ピアノへの正しい向き合い方や、本当に効果のある練習方法をわかりやすく解説。付録:『エリーゼのために』徹底攻略法。

『書の美 祈りのしずく』菊池 彩 著
書の古典を基に線質の追求とアーティスティックな感性を拠り所にしつつ、独自の美的表現を志向する斬新な書芸術の作品集。書アートに精神美を希求し続ける創造の地平。

(※刊行時期は変更となる場合がございます。)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆100周年フェア開催中!☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
春秋社の常備書店を中心に、創業100周年記念ブックフェアを開催いたしております。ぜひとも、お近くの開催書店へお出かけください。
開催書店は時期・期間・規模などがそれぞれ異なりますので、詳しくは小社または開催書店へお問い合わせください。

◆現在開催中の店舗一覧はこちら → https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/752


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★神保町ブックフェスティバルのお知らせ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読書の秋……、といえば! 今年も出展いたします! 第28回神保町ブックフェスティバル 10/27(土)・28(日)開催
ワゴンセール〈本の得々市〉では会場限定謝恩価格(全品50%off~)にて書籍をお買い求めいただけます。ご来場の際はぜひ、小社ブースにお立ち寄りくだされば幸いです。イベントのくわしい情報はこちら → http://jimbou.info/news/book_fes.html

その他、最新情報はこちら →
http://www.shunjusha.co.jp/news.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆webマガジン「web春秋 はるとあき」☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2018年6月より小社のwebマガジン「Web春秋」が「web春秋 はるとあき」として、装い新たに生まれ変わりました!
『春秋』でご好評いただいていた連載陣(※)を加え、充実の内容をお届けします。

https://haruaki.shunjusha.co.jp

★好評連載中★
「人と鳥の文化誌」細川博昭
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/649

「ソウセキ・コード」古山和男
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/636

「書庫冒険譚」川崎昌平
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/639

「やさしい気持ち」今井田博
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/637

「菌は語る――ミクロの開拓者たちの生きざまと知性」星野保
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/111

「極楽の原風景」若麻績敏隆(※)
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/105

「チョンキンマンションのボスは知っている――香港のアングラ経済と日本の未来」小川さやか
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/112

「希望のディアスポラ――移民・難民をめぐる政治史」早尾貴紀
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/101

「GEIJUTSU論――藝術2.0をさぐる思考の旅」熊倉敬聡
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/117

「空海とソーシャルデザイン」兼松佳宏
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/115

「〈性〉なる家族」信田さよ子(※)
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/107

「精進料理のこころ」吉村昇洋(※)
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/108

「記憶する体」伊藤亜紗
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/114

「大正・昭和前期の宗教と社会」島薗進(※)
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/106

「イザベラ・バードの見た日本」赤坂憲雄
 https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/118


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□編集後記□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
上述の通り、10月27日(土)・28日(日)に開催されます第28回神保町ブックフェスティバルに、小社は今年も出展いたします。第59回神田古本まつりも同時開催いたしておりますので(こちらの会期は26日~11月4日まで)、この機会にぜひ「本の街 神保町」にお越しいただければ幸いです。
また、神保町はカレーの名店が多いことでも知られていますが、一説によれば本を片手に読みながら、スプーンを片手に食べ進めることができる、という点がカレーを提供するお店が増えた理由なのだとか。こちらも恒例イベントとして定着しつつある神田カレーグランプリは来月開催予定です。カレーと本の不思議な縁。秋も深まり夜寒をおぼえるこの頃ですが、神保町の秋は、アツいです。みなさまのご来場、心よりお待ち申し上げております。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□春秋社 メールマガジン□ 毎月25日ごろ配信

発行:株式会社 春秋社
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-18-6
Eメール: info@shunjusha.co.jp
ホームページ: http://www.shunjusha.co.jp/
Twitter: https://twitter.com/shunjusha/
web春秋 はるとあき: https://haruaki.shunjusha.co.jp/

◆書籍のご注文はお近くの書店か小社営業部にお願いいたします。
(TEL:03-3255-9611、FAX:03-3253-1384)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■バックナンバー
2018年 8月号【Vol.003】
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/1185
2018年 9月号【Vol.004】
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/1258

■配信登録・解除はこちらから
http://www.shunjusha.co.jp/mailmagazine/

タグ

バックナンバー

キーワードから探す

お知らせ

ランキング

  1. 春秋社ホームページ
  2. web連載から単行本になりました
閉じる