web春秋 はるとあき

春秋社のwebマガジン

MENU

メールマガジン 2018年 6月号

-------------------------------------------------
 春秋社 メールマガジン

          2018年 6月号【Vol.001】
-------------------------------------------------

◇2018年、春秋社は創業100年を迎えます◇

■目次■
▼巻頭エッセイ:物理の話 渡仲幸利
▼新刊案内(6月刊行)
▼近刊案内(7月刊行予定)
▼100周年フェア開催中!
▼webマガジン「web春秋 はるとあき」
▼編集後記


●巻頭エッセイ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 物理の話          渡仲幸利
 第5回 微分積分
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ゼノンのパラドックスは、おかしいと思っても論破しがたい。じっさいそれが数学的にきちんと解決されたのはニュートンによる微分積分の発見以後である。それ以前の数学では運動を変化の相でとらえるということができなかった。
 物体が走行する距離というものは、瞬間瞬間に通過された小さな距離の和と考えていい。しかし各瞬間を正確に時間の厚み0に近づけていこうとすると、各瞬間に物体がある速さで動いた距離も0となる。これを足し合わせた全距離も0となる。0をいくら足しても和は0にすぎないというゼノンのパラドックスに陥る。運動を掴んで握りしめていったら、運動が手のなかで消滅した具合である。
 この考えかただと、ある量の無限小変化と、その変化にかかった無限小時間との比、運動の割合が、0/0という無意味な結果になる。
 ところがニュートンが発見した手続きによればそれが0/0とならずきちんと値を持つのである。この手続きこそ微分なのである。そして、各無限小時間に物体が動いた無限小距離を、ニュートンのやりかたでしなやかに足し合わせればもはや、0をいくつ足しても0、という無意味な考えを脱し、走行した全距離が得られる。これが積分である。このとき、おそらく数学はことばとなった。
 自然が用いていることばを、ニュートンが発見したのである。かれの力学法則自体は改変された。しかし、相対性理論においても量子力学においても、いぜんとして微分積分が言語でありつづけている。
      (となか・ゆきとし◎哲学者。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆新刊案内(6月刊行)☆
http://www.shunjusha.co.jp/new.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●道元禅師の心
窪田慈雲 著
四六判/2500円
【内容】道元の伝えたかった禅の心とは何か。その生涯に沿って、『正法眼蔵』『永平広録』などから主要部分の現代語訳を載せ、わかりやすくその教えを説き明かした道元入門。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-13423-8/
-------------------------------------------------
●浄土思想史講義 ――聖典解釈の歴史をひもとく
平岡 聡 著
四六判/2200円
【内容】インドの龍樹・世親から中国の曇鸞・道綽・善導、そして法然・親鸞まで。「聖典解釈による仏教変容」をテーマに、「浄土教の思想史」を語る画期的論考。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-13804-5/
-------------------------------------------------
●今ここをおいてどこへ行こうとするのか
青山俊董 著
四六判/1700円
【内容】たった一度の人生、どのように生きていくのか。その肝心要の部分を、著者ならではのやさしい表現でつまびらかにする。人生の指針となるかけがえのない教えがここに。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-15343-7/
-------------------------------------------------
●アメリカの大学生が自由意志と科学について語るようです。
アルフレッド・ミーリー 著  蟹池陽一 訳
四六判/2000円
【内容】人間に自由意志はあるの? アメリカの大学生が脳科学や心理学の多彩な実験結果をもとに考える、軽いノリなのにとっても深い哲学会話。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-32371-7/
-------------------------------------------------
●さいごまで「自分らしく」あるために ――ホスピスの現場から
山崎章郎/二ノ坂保喜/佐藤 健/米沢 慧 著
四六判/1900円
【内容】たとえどこにいようとも、人生の最終章を自分らしく迎えるために―。在宅医療
時代に突入しようとするいま、終末期の「いのち」と向き合い続けてきた先駆者が伝えたいこと。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-36557-1/
-------------------------------------------------
●戦争は犯罪である ――加藤哲太郎の生涯と思想
小松隆二 著
四六判/2000円
【内容】『私は貝になりたい』の著者が真に伝えたかったこと。戦争の不条理を突き詰め、平和への道を模索した姿を活写。現代人の心に訴えかける哲太郎の反戦争論と平和社会論の迫力。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-44167-1/
-------------------------------------------------
●私は貝になりたい〈普及版〉 ――あるBC級戦犯の叫び
加藤哲太郎 著
四六判/1600円
【内容】「こんど生まれかわるのなら、私は人間になりたくありません」――市民にとって戦争とは何かを暴いた昭和史の貴重な記録であり、 その実態を白日の下に曝した真実の叫び。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-44168-8/
-------------------------------------------------
●ヘンデルが駆け抜けた時代 ――政治・外交・音楽ビジネス
三ヶ尻 正 著
四六判/2100円
【内容】バッハと同じ年に似たようなドイツの地方都市に生まれながら、権謀術数渦巻く欧州を渡り歩き、オペラ・オラトリオで国際的成功を収めた音楽家ヘンデルの実像を描き出す。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93212-4/
-------------------------------------------------
●ミクロログス ――全訳と解説
グイド・ダレッツォ 著  中世ルネサンス音楽史研究会 訳
A5判/4800円
【内容】“ドレミの始祖”とも呼ばれるグイド・ダレッツォの著作を詳細な訳注・解説とともに翻訳。中世ヨーロッパ音楽理論の歴史的な解説および詳細な解題となる付録論文8本を併録。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93213-1/
-------------------------------------------------


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★近刊案内(7月刊行予定)★
http://www.shunjusha.co.jp/coming.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『訳注 秘蔵宝鑰』松長有慶著 著
世俗の段階からはじまり真言密教の段階に至るまでの十住心を説いた空海の代表的著作を、仏教用語から出典まで丁寧な解説を加え、わかりやすく読解した決定版。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-11346-2/

『インド的思考〈新版〉』前田專學 著
インド亜大陸に根づき過酷な気象条件の下に暮らす人々が受け継いできた〈インド的〉な思考の根底にあるものをヒンドゥー教ほか正統派とされている思想に焦点を当てひもとく。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-13422-1/

『天河大辨財天社の宇宙 ――神道の未来へ』柿坂神酒之祐/鎌田東二 著
〈神道〉とはいったい何か。そして〈修験〉とは。神仏習合の一大拠点、謎の奈良吉野・天河大辨財天社をめぐって、〈神道の心〉と、これからの〈宗教〉の未来を展望する。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-29205-1/

『労働者のための漫画の描き方教室』川崎昌平 著
過重労働から心を守るためには、漫画を描こう。懸命に働くすべての労働者に贈る、忙しい日常でも実践できる、生き抜くための方法論。働きながら、表現しよう。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-33363-1/

『慈悲の瞑想 ――慈しみの心』バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ 著  出村佳子 訳
自己と他者の幸せを祈る慈悲の瞑想。このあらゆる瞑想の基本を、マインドフルネスの大家が『慈経』に基づき、その方法とメリットを詳しくかつわかりやすく説き明かす。 

『日本という不思議の国へ』赤坂憲雄 著
モラエスからアレックス・カーまで、日本と縁を結んだ7人の紀行・文芸作品に描かれた日本とは。失われた生活風景、文化を照射し、私たちの自画像の再考を迫る書物への誘い。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-42459-9/

『「それでもなお」の文学』川本三郎 著
寂寥と喪失を文学はどう描いてきたか。坂口安吾から中島京子、山川方夫まで、生のはかなさを描いた作家に注目した文芸評論。3・11後を生きる私たちに今最も必要な一冊。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-44422-1/

『ベートーヴェン像 再構築』大崎滋生 著
最新の基礎研究を縦横無尽に駆使し大作曲家の全体像を活写、従来のセイヤー伝を大きく塗り替える試み。世界に先駆けまったく新しいベートーヴェン像を構築する画期的労作。

『死せる菩提樹 ――シューベルトの《冬の旅》幻想』梅津時比古 著
詩と音楽の絶妙の融合、汲めども尽きぬ《冬の旅》の魅力。「24の象徴の森」に通底する《菩提樹》の謎に迫る。《冬の旅》全曲の作品空間を根源から照射する斬新な視点。

『音大生のキャリア戦略 ――音楽の世界でこれからを生き抜いてゆく君へ』
ドーン・ベネット 編著  久保田慶一 編訳
音楽家が社会で受け入れられ、生き残るための道とは。世界中の若い音楽家と音楽教育現場が直面する問題をグローバルな視点から見つめる。若き音楽家のための生き方指南書。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93796-9/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆100周年フェア開催中!☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
春秋社の常備書店を中心に、創業100周年記念ブックフェアを開催いたしております。ぜひとも、お近くの開催書店へお出かけください。
開催書店は時期・期間・規模などがそれぞれ異なりますので、詳しくは小社または開催書店へお問い合わせください。
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/752

◆現在開催中
・ジュンク堂書店池袋本店(9階 芸術書)
・ジュンク堂書店大泉学園店
・増田書店
・大垣書店イオンモールKYOTO店
・ジュンク堂書店京都店
・ジュンク堂書店三宮店(芸術書)※人文書は7月より展開予定
・紀伊國屋書店広島店
・丸善広島店


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★webマガジン「web春秋 はるとあき」★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このたび小社のwebマガジン「Web春秋」が「web春秋 はるとあき」として、装い新たに生まれ変わりました!
『春秋』で好評いただいていた連載陣(※)を加え、充実の内容をお届けします。
https://haruaki.shunjusha.co.jp

★好評連載中
「菌は語る――ミクロの開拓者たちの生きざまと知性」星野保
「極楽の原風景」若麻績敏隆(※)
「チョンキンマンションのボスは知っている――香港のアングラ経済と日本の未来」小川さやか
「希望のディアスポラ――移民・難民をめぐる政治史」早尾貴紀
「GEIJUTSU論――藝術2.0をさぐる思考の旅」熊倉敬聡
「空海とソーシャルデザイン」兼松佳宏
「いのちと医療」稲葉俊郎
「〈性〉なる家族」信田さよ子(※)
「精進料理のこころ」吉村昇洋(※)
「記憶する体」伊藤亜紗
「大正・昭和前期の宗教と社会」島薗進(※)
「イザベラ・バードの見た日本」赤坂憲雄

◆注目記事
「世界理解のゆくえ」佐々木俊尚

★新連載
「書庫冒険譚」川崎昌平
「やさしい気持ち」今井田博

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□編集後記□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
梅雨に入り、不安定な天気が続きます。湿気を吸って心なしか柔らかくなったゲラの上では、校正をするペンの滑りが悪くなるような気がします。移動中や配送中の原稿や書籍が突然の雨で濡れてしまわないかが気がかりになるのもこの季節、紙を使わずに済む作業が増えるなかで、紙のもつ生々しさに時々はっとさせられます。さて、このたび弊社ではこれまで紙媒体のPR誌『春秋』が担ってきた新刊案内などの最新情報を、メールマガジンという新たな媒体を通して読者のみなさまに直接お届けすることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。(わ)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□春秋社 メールマガジン□

発行:株式会社 春秋社
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-18-6
Eメール: info@shunjusha.co.jp
ホームページ: http://www.shunjusha.co.jp/
Twitter: https://twitter.com/shunjusha/
web春秋 はるとあき: https://haruaki.shunjusha.co.jp/

◆書籍のご注文はお近くの書店か小社営業部にお願いいたします。
(TEL:03-3255-9611、FAX:03-3253-1384)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■配信登録・解除はこちらから
http://www.shunjusha.co.jp/mailmagazine/

タグ

バックナンバー

閉じる