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メールマガジン 2018年 8月号

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 春秋社 メールマガジン

          2018年 8月号【Vol.003】
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◇2018年、春秋社は創業100年を迎えます◇

■目次■
▼巻頭エッセイ:物理の話 渡仲幸利
▼新刊案内(8月刊行)
▼近刊案内(9月刊行予定)
▼100周年フェア開催中!
▼書店イベント情報
▼webマガジン「web春秋 はるとあき」
▼編集後記


●巻頭エッセイ
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 物理の話          渡仲幸利
 第7回 ニュートンの櫃
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 外部の事物の運動が身体に働きかけ、これによって身体のなかに、外部の事物やらその他すべてのものが再生されたこころが生じる? だったら外部はすべて内部としてとらえられている。が、それなら、最初の運動がやってきた外部は、なぜ外部に前提されることができたのか。
 なにもかも逆だったのである。最初に、現に与えられている全体がある。そのなかで明瞭に見る工夫を重ねることだけが、ぼくたちのなしうるすべてである。
 人格を完成して正義を得るという道徳の問題とまったく同じだといったほうがいい。人生はある。ただ、明瞭でなく、正義は見えない。見えないそれは思考されねばならない。つまり、経験を明瞭にするには経験に対抗しなければならない。正義は創造されねばならないのである。
 物理についても、しかり。ニュートンは意志によって物の真理を仕上げようとしたひとだった。デカルトの例に倣って、そのままではたがいに前後の関係もない事物のうちに、秩序をもたらそうとした。
 考えるとは、まことに不思議な力である。こころは、ぼくと世界とのたえまなく動いている大自然だった。しかし、これに屈する者は闇に沈む。こころはこころを奮い立たせて掴み直さなければ存在しない。おそらくニュートンの物理学はかれの神学の一部なのであり核なのだった。ロンドンへ向けてケンブリッジを去る日、ニュートンが運び出した大きな櫃には、物理や数学に関するものをはるかに上回る厖大な量の神学に関する手稿が秘められていたという。
      (となか・ゆきとし◎哲学者。)
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☆新刊案内(8月刊行)☆
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●密教的世界と熊楠
環 栄賢 著
四六判/4200円
【内容】南方熊楠の菩提寺の住職にして在野の宗教研究者である著者が、熊楠・密教・バタイユ・ディオニューソスなどをテーマに、聖性と悟りの意味を問う刮目の論集。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-19903-9/
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●女たちの精神史 ――明治から昭和の時代
伊藤由希子 著
四六判/2200円
【内容】この国の女性たちは近代をどう生きてきたのか。阿久悠・向田邦子などの作品を題材に、たおやかに力強く今を生きる女性たちのありようを、生きいきと描く出色の論考。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-31302-2/
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●世界の独在論的存在構造 ――哲学探究2
永井 均 著
四六判/2000円
【内容】長い哲学の歴史の中で見逃され続けてきた、しかし根本的な問題を発見し探究し続ける哲学者・永井均の最新の思索。私・今・現実の不思議を新たにゼロから徹底的に考えぬく。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-32379-3/
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●「そのとき」までをどう生きるのか
山崎章郎 著
四六判/1600円
【内容】わが国の終末期ケアを牽引し続ける著者が、来し方と行く末を見つめながら全ての人に開かれたホスピスケアの充実を訴える。最期まで自分らしく生きたい人へのメッセージ。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-36545-8/
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●指先から身体を整える ――機能回復のための所有感覚メソッド
中村考宏 著
四六判/1600円
【内容】筋力も体力も関係ない。「末端」の感覚を高めれば身体は甦る。身体各部の骨格ポジションを整え、全身がつながりを取り戻すことで回復力の高い身体を手に入れる方法。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-71409-6/
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★近刊案内(9月刊行予定)★
http://www.shunjusha.co.jp/coming.html
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『密教にまなぶ  ひろさちやのいきいき人生4』ひろさちや 著
人生を見直すシリーズ4作目の本書は、仏の〈まね〉をし、平等なマンダラ世界に没入する密教の教えに注目して、すべてを仏にまかせる〈大欲〉の生き方を推奨する。

『日本仏教を問う ――宗学のこれから』智山勧学会 編
宗派の学問〈宗学〉について、その実態・歴史・課題を検討し、世界で展開されているデジタル・ヒューマニティーズとあわせて、日本仏教の未来を問い直す意欲作。

『奈良 風のまにまに』多川俊映 著
千三百年の歴史をほこる奈良・興福寺にまつわる逸話や美術品、現代の社会問題について、豊かな心のあり方とは何かを基調に、興福寺貫首が軽妙な語り口で説き明かす。

『偉大な聖者たち』ヴァルター・ニック 著  石井 良 訳
アッシジのフランシスコ(13世紀)からリジューのテレーズ(19世紀)まで、世紀を超え、現代に語りかける聖者の生のありようを活写。西欧近代の精神史を照射する文明批判の視座。

『非凡なる凡婦 白秋の妻菊子』北原東代 著
偉大な詩人にして歌人白秋の後半生に身を粉にして尽くし、白秋没後も常に白秋の"霊"と共に生きていた妻菊子。長男の嫁として12年、生活を共にした著者が愛情深く描く。

『人間いたるところ青山あり ――父に捧げる乾杯のうた』加藤ヒロユキ 著
サラリーマンから事業経営者を経て60歳で医者となった昭和男の生き方。逆転の発想で人生の荒波を乗り越え果敢に生きてきた父親の姿。根底に流れる独自の人生哲学を綴る。

『あのときの蒼い空 ――それぞれの戦争』比企寿美子 著
戦争は市井の人に何を残したのか。幼い頃に空襲を体験した著者が、身近な人々、忘れ難い人々のかけがえのない日常、それぞれの人生の〈物語〉を活写。

『ころころするからだ ――この世界で生きていくために考えるべき「いのち」のコト』
稲葉俊郎 著
わたしたちの「こころ」と「からだ」、いろんな角度から見つめなおそう。言葉・食・教育・養生・道・芸術……。東大病院医師が、社会や文化のなかの「いのち」を紐解く。

『書の美 祈りのしずく』菊池 彩 著
書の古典を基に線質の追求とアーティスティックな感性を拠り所にしつつ、独自の美的表現を志向する斬新な書芸術の作品集。書アートに精神美を希求し続ける創造の地平。

(※刊行時期は変更となる場合がございます。)


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☆100周年フェア開催中!☆
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春秋社の常備書店を中心に、創業100周年記念ブックフェアを開催いたしております。ぜひとも、お近くの開催書店へお出かけください。
開催書店は時期・期間・規模などがそれぞれ異なりますので、詳しくは小社または開催書店へお問い合わせください。
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/752

◆現在開催中
紀伊國屋書店札幌本店
三省堂書店神保町本店
ジュンク堂書店池袋本店
くまざわ書店桜ヶ丘店
ジュンク堂書店名古屋店
丸善岡山シンフォニービル店
紀伊國屋書店広島店
ジュンク堂書店広島駅前店
喜久屋書店阿倍野店


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★書店イベント情報★
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赤坂憲雄著『日本という不思議の国へ』(http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-42459-9/)の刊行を記念したイベントの開催が決定いたしました。詳細は以下をご覧ください。

●くまざわ書店ペリエ千葉本店 刊行記念トークショー&サイン会 
【日時】9月3日(月) 19:00~ ※開場18:30
【会場】くまざわ書店ペリエ千葉本店 店内 
【定員】先着25名様
【参加条件】くまざわ書店ペリエ千葉本店にてイベント対象書籍『日本という不思議の国へ』をお買い求めください。イベント参加ご希望のお客様に整理券を配布いたしております。電話でのご予約はTEL 043-202-2900にて受付中。
※Googleフォームからのお申込みは → https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdJHu4bHJf9UNFw1zooeDyi0qShf6E2ZjxtDL2U5g2Cwz9_2g/viewform?c=0&w=1

最新情報はこちら →
http://www.shunjusha.co.jp/news.html

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★webマガジン「web春秋 はるとあき」★
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2018年6月より小社のwebマガジン「Web春秋」が「web春秋 はるとあき」として、装い新たに生まれ変わりました!『春秋』で好評いただいていた連載陣(※)を加え、充実の内容をお届けします。
https://haruaki.shunjusha.co.jp

★好評連載中★
「人と鳥の文化誌」細川博昭
「ソウセキ・コード」古山和男
「書庫冒険譚」川崎昌平
「やさしい気持ち」今井田博
「菌は語る――ミクロの開拓者たちの生きざまと知性」星野保
「極楽の原風景」若麻績敏隆(※)
「チョンキンマンションのボスは知っている――香港のアングラ経済と日本の未来」小川さやか
「希望のディアスポラ――移民・難民をめぐる政治史」早尾貴紀
「GEIJUTSU論――藝術2.0をさぐる思考の旅」熊倉敬聡
「空海とソーシャルデザイン」兼松佳宏
「いのちと医療」稲葉俊郎
「〈性〉なる家族」信田さよ子(※)
「精進料理のこころ」吉村昇洋(※)
「記憶する体」伊藤亜紗
「大正・昭和前期の宗教と社会」島薗進(※)
「イザベラ・バードの見た日本」赤坂憲雄

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□編集後記□
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2018年8月22日、おかげさまで小社は100回目の創立記念日を迎えました。書店の、著者の、取引先の、そして何より読者の皆様の厚いご支援を賜り、この日を迎えることができましたこと心より御礼申し上げます。これからも良書の刊行に努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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□春秋社 メールマガジン□ 毎月25日ごろ配信

発行:株式会社 春秋社
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-18-6
Eメール: info@shunjusha.co.jp
ホームページ: http://www.shunjusha.co.jp/
Twitter: https://twitter.com/shunjusha/
web春秋 はるとあき: https://haruaki.shunjusha.co.jp/

◆書籍のご注文はお近くの書店か小社営業部にお願いいたします。
(TEL:03-3255-9611、FAX:03-3253-1384)
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■バックナンバー
2018年 6月号【Vol.001】
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/962
2018年 7月号【Vol.002】
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/1034

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