
『明治の御世の「坊っちやん」』(2017年10月刊)の著者によるスピンオフ連載。
前書では夏目漱石の『坊っちやん』が能楽の様式を借りた筋立てであり、江戸の戯作の手法によって当局の検閲を出し抜き、強権的な政府を批判し攻撃する諷刺小説であったことを明らかにしたが、本連載では、あの手この手で韜晦され、隠蔽され、偽装されている漱石の本意に迫る暗号解読の「鍵」を紹介していく。
なぜ近親相姦と呼ばないか
〈性〉なる家族 信田さよ子
神話に登場する鳥と、神話時代の鳥観
人と鳥の文化誌 細川博昭
すぐれていることと表裏一体の難しさ
ギフティッドの居場所をつくる――その理解と受容から 角谷詩織
母からの性的まなざし
〈性〉なる家族 信田さよ子
共に考え、共に感じる人――追悼・高橋巖/飯塚立人
坐禅をどう「割る」か? その1──調身・調息・調心
坐禅の割り稽古 試論 藤田一照
作仏を図する
坐禅とは何か――『正法眼蔵』「坐禅箴」を身読する 藤田一照・宮川敬之
ギフティッドの現在
ギフティッドの居場所をつくる――その理解と受容から 角谷詩織
狂牛病パニック――戦慄するヨーロッパ
〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史 畑中三応子
占領から戦後へ——パレスサイドビル
戦後を譲りわたす——日本の「モダン・ムーブメント」建築史 岸佑