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メールマガジン Vol.023

※HTML版はこちらをご覧ください。

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春秋社 メールマガジン【Vol.023】

   2020年12月2日配信
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 巻頭言
 安倍政権時代の「桜を見る会」問題が思わぬ展開を見せていますね。首相や官房長官の当時の答弁は何だったのか。私ども春秋社でも安倍・菅両政権の総点検ともいうべき『日本型新自由主義の破綻』の刊行を12月に控えて、なりゆきを注意深く見守っています。
 秋篠宮家の眞子殿下の結婚問題も日々メディアを騒がしていますね。皇族の結婚を考えるときも、そもそも皇室はどうあるべきかという問題を避けて通れません。小社は先日、令和の天皇制を考える『これからの天皇制』を刊行しましたが、戦後民主主義のなかで生まれた日本国の象徴である人間天皇と、万世一系を謳い、宗教性すら帯びたカリスマとしての歴史的な天皇とはどうもしっくりこないところがあります。戦争の記憶も薄れるなかで、この齟齬を認識し、どう解消してゆくのか。そこから新しい天皇制のありかたが見えてくるような気がします。ぜひお手にとっていただければと思います。
 そのほかにも、いや「そのほか」なんていう言葉でくくることはできないオンリーワンの個性あふれる本をめざして、小社は出版活動を行っています。ぜひ小社の本に目をとめていただけますようお願い申しあげます。(K2)
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■目次■
▼「じんぶん堂」好評連載中!
▼新刊案内(11月刊行)
▼近刊案内(12月刊行予定)
▼オススメの一冊
▼書店フェア情報
▼イベント情報
▼webマガジン「web春秋 はるとあき」
▼編集後記


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◎「じんぶん堂」好評連載中!◎
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出版社と朝日新聞社による、“人文書の魅力を発信していくプロジェクト”
「じんぶん堂(powered by 好書好日)」は、著者による読み物や、イチオシの小社書籍のご紹介を毎週お届けしています! ぜひご覧ください!※毎週木曜日更新

◇最新回 11月26日更新◇
「なぜ現代の私たちが鈴木大拙を読むのか 英語圏向けに書かれた『禅による生活』から考える」 →
https://book.asahi.com/jinbun/article/13894242

◇オススメ 11月5日・12日更新◇
「私はコロナ禍をどう生きるか(上) 静かな声を残すために綴った『コロナ禍日記2020』」 →
https://book.asahi.com/jinbun/article/13861290
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「私はコロナ禍をどう生きるか(下) 大きな声に抗うために綴った『コロナ禍日記2020』」 →
https://book.asahi.com/jinbun/article/13861359


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☆新刊案内(11月刊行)☆  https://www.shunjusha.co.jp/search/new.html
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●仏の感懐のことば註 ――ウダーナ・アッタカター
及川真介 訳
菊判(函入)/1012頁/20000円
【内容】パーリ経典の小部に含まれる「自説経」と、その注釈書「ウダーナ・アッタカター」の全訳(巻末にパーリ語索引付き)。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393113592.html
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●[シリーズ近代日本宗教史]第三巻 教養と生命 ――大正期
島薗 進/末木文美士/大谷栄一/西村 明 編
A5判/288頁/3200円
【内容】近代日本の安定とともに発生した社会の歪み。それに反応するように、「教養としての宗教」や霊能、身体技法が世間を賑わせる。「宗教的なもの」の大衆化は何をもたらしたのか。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393299630.html
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●これからの天皇制 ――令和からその先へ
原 武史/菅 孝行/磯前順一/島薗 進/大澤真幸/片山杜秀 著
四六判/272頁/2200円
【内容】六人の講師それぞれが、過去の天皇制、主に昭和、平成の天皇を振り返って戦後天皇制の特徴を明らかにし、令和からその先の天皇制がどうなるか、どうあるべきかを論じる。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393333792.html
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●なぜ日本人は世間と寝たがるのか ――空気を読む家族〈新装版〉
佐藤直樹 著
四六判/212頁/1600円
【内容】事件の当事者家族がメディアで発言する意味は。なぜ男性は妻をママと呼ぶのか。世間が作り出す「同調圧力」に侵食される日本の家族にまつわる謎を「世間学」から読み解く。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393333846.html
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●その生きづらさ、発達性トラウマ? ――ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント
花丘ちぐさ 著
四六判/244頁/1800円
【内容】一生つきまとう「不適切養育」の呪縛。生きづらさや心身の不調を抱える発達性トラウマをポリヴェーガル理論に基づく神経システムから解きほぐし、トラウマ後成長を説く。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393365625.html
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●民俗知は可能か
赤坂憲雄 著
四六判/384頁/2600円
【内容】石牟礼道子、岡本太郎、網野善彦、宮本常一、柳田国男は学問では捉えきれない庶民の思想とどう向き合ったか。水俣と福島から山海の暮らし、文字と権力の歴史まで知の系譜を辿る。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393424612.html


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★近刊案内(12月刊行予定)★  https://www.shunjusha.co.jp/search/next.html
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『仏典解題事典〔第三版〕』
斎藤 明/下田正弘 他編集
A5判/516頁/7500円
インド・チベット・中国・日本の仏教と、それに関連するインドの聖典まで網羅した『仏典解題事典』を、最新の研究を踏まえて内容を補筆・修正し、項目も増広した必携の書。

『法華経曼荼羅の研究 ――制作者と伝承を担った人々』
中 哲裕 著
A5判(函入)/456頁/9000円
長らく秘匿され、本来曼荼羅に描かれることのない『法華経』以外の要素を手がかりに、多様な視点からこの図に織り込まれた制作者の意図を詳らかにする画期的研究。

『日本型新自由主義の破綻 ――アベノミクスとポスト・コロナの時代』
稲垣久和/土田 修 著
四六判/344頁/1800円
新自由主義の病理をアベノミクス、東京五輪、羽田空港新ルートなどを例に総括し、国民を欺く政権中枢を痛烈批判。デモクラシーの基礎を再考するための好著。

『阿闍梨さまの料理番 ――もっと知りたい精進料理』
鳥居本幸代 著/四六判/240頁/1800円
精進料理ってどんなもの? お寺の料理番もつとめる著者が基本や歴史を食材ごとに楽しく説く。日本人の体のみならず精神、文化を形作ってきた「食」の深みを味わう入門書。

『おのずから出で来る能 ――世阿弥の能楽論、または〈成就〉の詩学』
玉村 恭 著/四六判/336頁/3600円
伝統芸能の枠組みを超えて、日本人の感性にも深く通じるものとして数多論じられてきた世阿弥の能楽論。〈花〉や〈初心〉をはじめとしたその精髄を、実践的な演劇論としてとらえ直す。
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393930397.html

(※刊行時期は変更となる場合がございます。)


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☆オススメの一冊☆
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☆祝☆ 第42回 サントリー学芸賞【社会・風俗部門】受賞!

伊藤亜紗 著『記憶する体』https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393333730.html
四六判/280頁/1800円/2019年9月刊行

記憶と経験は私たちの体に何をもたらすのか。視覚障害、吃音、麻痺や幻肢痛、認知症などをもつ人の11のエピソードを手がかりに、体にやどる重層的な時間と知恵について考察する、ユニークな身体論。☆好評7刷出来☆電子版あり☆

〇「web春秋 はるとあき」で連載の一部を公開しています →
「記憶する体」https://haruaki.shunjusha.co.jp/categories/114


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★書店フェア情報★  https://www.shunjusha.co.jp/news/n37758.html
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「年末年始は本の街 神保町で人文書」フェア開催中!

小社が所属する〈人文会〉の出版社18社(1社休会中)の話題書やイチオシ本を集めた「第7回 年末年始は本の街 神保町で人文書」フェアが三省堂書店神保町本店1階にてはじまりました! 各社の新刊・ロングセラーなどを一堂に会した年末年始恒例のフェア。この機会にぜひお立ち寄りください。

◇会場: 三省堂書店神保町本店 1F
◇会期:2020年11月10日(火)~2021年1月11日(月・祝)
◇主催: 三省堂書店神保町本店 / 人文会


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★イベント情報★  https://www.shunjusha.co.jp/news/n37723.html
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『これからの天皇制』発刊記念シンポジウム講座開催決定!

『これからの天皇制 ――令和からその先へ』の発刊を記念して、著者である菅 孝行氏、島薗 進氏、大澤真幸氏、片山杜秀氏をパネラーに迎えた、オンライン配信による無観客講座を開催いたします。

◇日時:2020年12月6日(日) 16時00分~18時30分
◇受講料(税込):1,000円

くわしい内容とお申し込みは → https://hokkecommons001.peatix.com/


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☆webマガジン「web春秋 はるとあき」☆  https://haruaki.shunjusha.co.jp
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★新連載!★
〇「ギフティッドの居場所をつくる ――その理解と受容から」⻆谷詩織
ギフティッドにはなぜ特別な配慮が必要なのか。そもそもギフティッドとはどんな子どもたちなのか。日本における現状や課題を見つめ、社会の的確な理解の重要性を説く。
【第1回】ギフティッドの現在 → https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/4155

☆好評連載☆
〇「スヴニール ――とりどりの肖像」佐々木健一
なつかしい人たちの肖像を書きたい……これまでに出会い、折にふれ思い出される人びととの追想を綴る。
【第4回】竹田篤司さん ――伝記の理由 → https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/4186


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□編集後記□
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 新型コロナウイルスの影響によって、さまざまなことが中止、または延期を余儀なくされた2020年。先日、異例の撮影中断を経て、遂にNHK連続テレビ小説『エール』が最終回を迎えました。ご覧になった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。本編の最終話に、温かく微笑む志村けん氏の映像が流れました。物語において重要な役割を担う、志村氏演ずる小山田耕三(モデルは山田耕筰とも)は、最後に主人公に会い、その悔恨の念を伝えるというシナリオが予定されていたそうです。しかしそのシーンの撮影が叶うことはありませんでした。偶然カメラに収められていたという笑顔を見てあらためて、氏は亡くなったのだと痛感し、胸が痛みました。
 たった八か月前のことが、同時に、遠い過去のことのように思えてならないのは、新型コロナウイルスによってもたらされた「非日常」のなかを、目まぐるしく過ごしたからなのでしょうか。それとも、ただ淡々と過ごしたからなのでしょうか。
  川崎 昌平 著 『コロナ禍日記2020 ――3月~6月 新たな家族を迎えるまで』は、感染が拡大し、緊急事態宣言が発出されたあのころの記憶を掘り起こしてくれる一冊です。妻の出産を間近に控えた東京のサラリーマンが綴った日々の記録は、非常に個人的な内容に思えるかもしれません。ですが、「なぜ日記を書いたのか、ほんらい人に見せるものではない日記を、なぜ出版というかたちであえて公開する選択をしたのか」について著者自らが振り返った 「じんぶん堂」の記事をぜひご覧ください。読んでいただくと、「そのとき」を切り取り、「その感情」を残すことの必要性を感じていただけるのではないかと思います。
 いまはただ祈ることしかできませんが、いつかきっと、この苦難を乗り越えて、その記憶と冷静に向き合える時が来ると信じています。一日も早い、新型コロナウイルス感染症の終息と、みなさまのご健康を心よりお祈り申し上げます。(A)

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□春秋社 メールマガジン□ 毎月1回配信

発行:株式会社 春秋社
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【Vol.021】https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/4082(2020.9/25 配信)
【Vol.022】https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/4189(2020.11/2 配信)
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