人類と鍵盤ハーモニカ
前回の記事では、19世紀末に製造された鍵盤ハーモニカが、どのような道をたどりながら私たちの手元へやってきて、現代も愛される「クラヴィエッタ」や「ボタン式メロディカ」となっていったのかをご紹介しました。その後、19世紀のありとあらゆる鍵盤ハーモニカをギュギュッと詰め込んだ摩訶不思議な兄弟たちは、瞬く間に音楽的感度の高い「マエストロ」たちを魅了していきます。
アコーディオニストのお気に入り
ボレル社の「クラヴィエッタ」は、前回ご紹介した同社開発の「アコルディナ」と共に、アコーディオニスト向けに、日本を含む世界各国でプロモーション・販売されました(第5回参照)。当時のものと見られる広告には、以下のようなキャッチコピーが掲載されていました。
(続きは書籍でお楽しみください)