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希望のディアスポラ――移民・難民をめぐる政治史 早尾貴紀

【公開終了】「美しい国」の移民政策

 

 はじめに

 ♪ 頑張れ日本 凄いぞ日本 頭のいい国 日本

  数年前に小中学生たちが口ずさんでいるのを聞いて以来、耳にこびりついてしまったポップソングの歌詞の一部である。とりわけこのフレーズが抜き出されて口ずさまれるが、最近携帯電話の着信メロディに使っている中学生がいたせいで、また思い出してしまった。

 気になって調べてみると、2008年に発売された曲で、テレビ番組のために作られた「アラジン」というユニット(二つのグループの合同)が歌った、「陽は、また昇る」という曲らしい。発売から10年も過ぎてなお、小中学生に口ずさまれるこの曲、このフレーズは、いったいどういう魅力をもつのだろう。このあからさまにナショナルな自画自賛は、どこから出てきて、どうして歌われつづけているのだろう。

 

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著者略歴

  1. 早尾貴紀

    1973年生まれ。東京経済大学准教授。専攻は社会思想史。著書に『ユダヤとイスラエルのあいだ』(青土社)、『国ってなんだろう?』(平凡社)。共編書に『シオニズムの解剖』(人文書院)、『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)、共訳書に『イラン・パペ、パレスチナを語る』(つげ書房新社)、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』(青土社)、ジョナサン・ボヤーリン/ダニエル・ボヤーリン『ディアスポラの力』(平凡社)、イラン・パペ『パレスチナの民族浄化』(法政大学出版局)、ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』(作品社)ほか。

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