ヘヴィー・メタル。音楽そのものもだが、音量、ヴィジュアル、歌詞など、あらゆる点で振り切れたこのジャンルは、誕生以来多くの国で愛憎の的となり、今なお人々の心と頭を揺さぶっている。音楽は聴いたり演奏したりするだけでなく、考えても面白い。ヘヴィー・メタルを学術的に研究・考察しようという動きは2000年代以降急激に盛んになる。今日では国際学会も設立され、日々多くの研究者がこの音楽の魅力や謎、あるいは問題点に取り組んでいる。本連載ではそんな近年の成果も紹介しつつ、様々な角度からヘヴィー・メタルとそれをとりまく文化を捉えてみたい。「メタル文化学入門」の開講である。
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「空地の思想」を譲りわたす⸺川崎市河原町高層住宅団地
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戦後・日本・モダンムーブメント
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“ちゃらんぽらん”でしたたかなゲノムたち──生命進化を語る 五條堀孝