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鳥の歌、テクストの森 髙山花子

ときに空を舞い、ときに歌をうたい、ときに色彩ゆたかな羽を纏う鳥。世界中のありとあらゆる土地に生息するこの夥しい種類の鳥たちは、その起源や進化の謎、多彩な形態、さえずりの美しさから、はるかむかしから現在に至るまで、ひとびとの心を惹きつけ、古今東西のさまざまなテクストに、その姿が描かれ、記録されてきた動物であると言えるだろう。この連載では、鳥の「歌」がどのように作家によって聞かれ、音楽家によって追求されてきたのか、いくつかのテーマにもとづいて、テクストの森の中で鳥の声に耳を澄ますように、紐解いてゆきたい。

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著者略歴

  1. 髙山花子

    1987年、北海道生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、東京大学東アジア藝文書院(EAA)特任助教。声や歌、音響をめぐる思想史、表象文化論。著書に『モーリス・ブランショ——レシの思想』(水声社、2021年)、論文に「声が歌になるとき——『苦海浄土』の音響世界」『石牟礼道子の世界をひらく/漂浪(され)く』(東アジア藝文書院、2021年)、共訳書にモーリス・ブランショ『文学時評1941-1944』(水声社、2021年)などがある。

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