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風をみる 開かれゆくアートの場とかたち  日野陽子

美術において、見える人と見えない人をつなぐ取り組みは、どのような歩みを経て今日に至るのか。近年は国内でも、見えない・見え難い人と見える人とで、美術の制作や鑑賞に協働する取り組みが散見されるようになった。両者がともに生き生きと美術を楽しみ、それによって、美術そのものの意味や存在も変わりはじめる──そうした今日の光景に至るまでの、20年余りの試行錯誤、そして今とこれからを、研究と活動の内側から照らしだし、綴っていく。

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著者略歴

  1. 日野 陽子

    京都教育大学准教授。専門は美術教育学。視覚障がい児・者の美術活動(表現、鑑賞)について、視覚支援学校や市民グループと共に研究を継続中。細見美術館(京都)の所蔵品の対話型鑑賞を収録した「おしゃべり音声ガイド」を作成したり、長野県立美術館のインクルーシブプロジェクト「みるを考える―見えない人と見える人が一緒にみるために」講師、香川県立視覚支援学校と高松市美術館による「みるって何だろう?―見えない・見えにくい人と共に行う美術鑑賞会」アドバイザー等を務めたりしている。

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