美術において、見える人と見えない人をつなぐ取り組みは、どのような歩みを経て今日に至るのか。近年は国内でも、見えない・見え難い人と見える人とで、美術の制作や鑑賞に協働する取り組みが散見されるようになった。両者がともに生き生きと美術を楽しみ、それによって、美術そのものの意味や存在も変わりはじめる──そうした今日の光景に至るまでの、20年余りの試行錯誤、そして今とこれからを、研究と活動の内側から照らしだし、綴っていく。
なぜ近親相姦と呼ばないか
〈性〉なる家族 信田さよ子
神話に登場する鳥と、神話時代の鳥観
人と鳥の文化誌 細川博昭
母からの性的まなざし
〈性〉なる家族 信田さよ子
すぐれていることと表裏一体の難しさ
ギフティッドの居場所をつくる――その理解と受容から 角谷詩織
人は死んだらどこへ行くのか
極楽の原風景 若麻績敏隆
父は娘を殴ってはいけない、性的存在として見てはならない
〈性〉なる家族 信田さよ子
遺伝子の起源を探る――大野理論とその応用
“ちゃらんぽらん”でしたたかなゲノムたち──生命進化を語る 五條堀孝
狂牛病パニック――戦慄するヨーロッパ
〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史 畑中三応子
生物の遺伝的多様性と進化を考える――中立説の意義
“ちゃらんぽらん”でしたたかなゲノムたち──生命進化を語る 五條堀孝
非思量とはなにか
坐禅とは何か――『正法眼蔵』「坐禅箴」を身読する 藤田一照・宮川敬之